保育士は優先入所できるの?知って得する保育園制度まとめ

「保育士として仕事復帰したいけど、待機児童問題が深刻で、子どもの預け先が見つからない」とお悩みの保育士の方は多くいらっしゃいます。

今回は、そんな皆様に知っていただきたい「保育士等の子ども優先入所」について解説したいと思います。自治体によっては勤務先の保育施設に子どもを預けることができるよう取り組む地域もあり、この流れは今後さらに加速していくと考えられています。

潜在保育士の解消に向け優先入所を実施

政府は待機児童問題の解決を目指し、平成28年3月に「子育て安心プラン」を発表し、様々な支援を行っていくことを表明しました。その中には、保育士等(保育士、幼稚園教諭、保育教諭)の子どもの優先入所」についても盛り込まれています。

現在国内には資格を持っていても保育士として働いていない「潜在保育士」が約80万人いると言われています。子どもの預け先が見つからないために復職できない方々に対して「優先入所」を行うことで、各保育施設での人材不足が解消されることとなります。

内閣府子ども・子育て本部が平成29年9月に出した資料にはこのように書かれています。

  • 当該保育士等の勤務する保育園等が早期に当該保育士等の子どもの入園決定を把握して当該保育士の職場への復帰を確定させ、利用定員を増やすことを可能にし、保育の受け入れ枠の増加に大きく寄与する。
  • 保育士等が妊娠・出産後、円滑に職場復帰できる環境を整えることにより、高い使命感と希望をもって保育の道を選んだ方々が、仕事と家庭の両立を実現しながら、将来にわたって活躍することが可能となり、保育士の処遇の改善にも大きな効果が見込まれる。

〈参照〉保育士等の子どもの優先入所等に係る取扱いについて

優先入所を実施している自治体

政府の方針を受け、早々に保育士の優先入所を始めた自治体があります。静岡県御殿場市では、希望施設に空きがある場合、保育士等の子どもが入所選考において優先入所できるよう基準を見直しました。

〈参照〉保育士等の子どもの保育所等優先入所がはじまります!/御殿場市

また、埼玉県さいたま市では、保育施設を利用する子どもの保護者が市内の保育施設に勤務中(もしくは採用予定)の場合、入所の際の調査に加点するとしています。

〈参照〉保育士・保育教諭の子どもの保育施設利用における優先的取扱いを実施します!/さいたま市

しかし、このように「子育て安心プラン」の公表後、すぐに制度を実施した自治体は少数のようです。「子育て安心プラン」では、具体的な開始時期や優先度の決定方法などの内容については各自治体に委ねた部分が大きく、全国的に制度実施にばらつきが発生してしまいました。

このような状況を受け、内閣府子ども・子育て本部が資料を公開し、改めて制度実施を進めるよう呼びかけたのです。

保育士優先入所の弊害

保育士優先入所制度に対して、実施の弊害と考えられるのが「保育士だけ優先するのはずるい」などの声です。確かに、待機児童問題で悩んでいる多くの保護者の方にとって、選考基準は重要であり、職業によってある方が優遇されることで”入所待ちの順番を抜かされた”と感じてしまうのもわかります。

しかし、少し考えてみれば保育士の方が増えることのメリットがわかるでしょう。保育施設では、保育士1人あたりが見る子どもの人数を定めた「配置基準」が定められています。国が定める最低基準は下記の通りです。

子どもの人数 保育士の人数
0歳児 3人 1人
1〜2歳児 6人 1人
3歳児 20人 1人
4〜5歳児 30人 1人

保育士の方が増えれば、比例して預かれる園児の人数も増えます。昨今の保育士不足の影響で、保育室は余っているにも関わらず、保育士が足りないことにより預かれる園児数が少なくなってしまっている施設もありますので、保育士の優先入所は待機児童問題で悩む皆さんにとってもメリットが大きい取り組みなのです。

まとめ

待機児童が深刻な社会問題となる中、政府は「子育て安心プラン」を発表し、その中で「保育士等の子ども優先入所」の方針を進めていくと示しています。

保育士の子どもが優先入所できることによって、潜在保育士の職場復帰が増加し、預かることのできる子どもの人数も増えることが考えられます。つまり、待機児童問題の解決に近く効果的な制度と言えます。

具体的な実施内容については各自治体によって異なりますので、お住まいの地域で確認してみましょう。

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