第2弾 保育士さんにも役立つ『よみきかせ』本のご紹介

【尾木ママ、AI読み聞かせに警鐘】

今年は暖冬といわれていますが、それでも冬の真只中はやっぱり寒さはこたえますよね。どうしたって家で過ごす時間が多くなる季節です。温かい部屋でゆっくりと絵本の読み聞かせをするにはとてもよい季節だと思います。

 

「週刊新潮」の新年特大号に掲載されていた、尾木ママこと尾木直樹先生がAIで読み聞かせをする親に警鐘を鳴らしている記事を読みました。AIを頼ってしまうと、共感力の無い子どもが育ってしまうという内容でした。

絵本は親が読みながら、「どうしてだと思う?」「なんでだと思う?」と、会話をまじえながら読んであげると、共感力が養われていくといいます。登場人物の気持ちを考えようとすることで、コミュニュケーションの大前提である「相手の気持ちを察する力」が育まれるのだそうです。この共感力を養えばいじめは減ると尾木ママは言います。ただ書いてあることを読んであげるだけではなく、3日に一度の頻度でいいので子どもには、「なんでだと思う?」と聞きながら読み聞かせをしてほしいと書いていました。

 

【絵本の力がわが子を伸ばす】

今回のブログは、ちょうど尾木ママの記事に添った内容の絵本が紹介されていましたので、前回に引き続き『絵本の力がわが子を伸ばす』から絵本を2冊紹介いたします。

~前回はコチラ~

タイトル:『絵本の力がわが子を伸ばす!』アールズ出版

著者:ブックドクターあきひろ

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著者のブックドクターあきひろ先生は、絵本を片手に一年のほとんどを日本全国、北から南まで保育園や幼稚園、小・中高等学校、大学、図書館、企業研修などで講演やイベントを行っておられます。人々が抱くさまざまな心の悩みに対し、薬を処方するように絵本を紹介する日本初のブックドクターです。また、東京・中日新聞にコラム『子育て相談「こたえて!あきひろさん」』を8年間も執筆されてきました。名実ともに絵本のブックドクターと言っていいでしょう。

 

【絵本紹介】

『あのときすきになったよ』(薫くみこ・作/飯野和好・絵 教育画劇)

この絵本は、小学校へ通う二人の女の子が主人公です。偏見で「きらい」と思いこんでいたクラスメートの内側に触れ、くもりのない目で見られるようになって「すき」になっていく心の交信を描いたものです。気が弱い子をいじめている男の子にも、知能犯的ないじめをする女の子にも、心に響く効果があるようです。

あきひろ先生が実際にこの本を読み聞かせをした学校から、こんなお手紙を貰ったそうです。「どのクラスでも授業中に笑顔が増え、いじめられていた子が発言しても失笑やチャチャ入れがなくなり、ホームルームでもクラス中で笑うことが多くなりました。絵本って本当にすごいですね」

あきひろ先生が日頃から読み聞かせをしていて感じることは、人の心を揺さぶる絵本の力だそうです。子どもはもちろんですが、親や先生も何の抵抗もなく感情を揺さぶられ、その感情を子どもたちと共有することができるといいます。それまでギクシャクとしていた関係がいとも簡単にほぐれていく、これこそが絵本による温もり効果で、それぞれの絵本にはその絵本だけに宿る“手”があり、この“手”が心に触れると心がマッサージを受けた感じになると、あきひろ先生は言っています。

 

『どんなかんじかなあ』(中山千夏・文/和田誠・絵 自由国民社)

この絵本の主人公は、いろんなことについて「どんなかんじかなあ」と想いをめぐらせる男の子。ハンデを背負った女の子を目にしたら、実際にその子になったつもりで行動してみる。そういう真っ直ぐな気持ちの主人公に胸をうたれもしますが、なんといってもその結末が衝撃的だそうです。

いろいろなタイプの子どもの心に作用し、それこそ、前述の“絵本の手”に心を触れられ温められるそうです。そして、たくさんの子どもから「さいごがいいよね」という言葉をもらうそうです。

実際にこの本の読み聞かせをした東北の小学校で、校内一番の悪ガキが、最後のシーンにこめられた作家の意図をちゃんと読み取り、やんちゃ坊主なりの心でしっかりと受け止めたことに、あきひろ先生はとても感動したそうです。

一見、悪ガキとかいじめっ子のように見える子は、じつは心の開きどころを「いまか、いまか」と待っている子が多いといいます。でも、ふだんの行いの悪さや感性の鋭さが災いして、周りの大人に対してなかなか心を開けずにいる。

この『どんなかんじかなあ』という絵本は、そんな子に対しても警戒心を抱かせることなく「それって、どんなかんじ?」という素朴な疑問を投げかけ、心の深いところまで“絵本の手”に触れられ、東北の小学校の悪ガキはギュウギュウと心を揉まれたのでしょう、とあきひろ先生は言っています。

 

忙しい日々の中で、大人たちの目は子どもに行き届かず、子どもたちのいじめはますます陰湿化している昨今ですが、絵本の力を借りれば子どもはもちろん、大人自身も素直に人間本来の感情を呼び戻すことができる。

とくに親子の関係では肌と肌が触れ合う中で、親が読み、子どもが聞く。そうして絵本の感動を分かち合えば親子の絆が瞬く間に呼び戻される。

わが子に絵本を読んであげる、これは親子の関係を一瞬にして修復する行為のひとつだと捉えることができる、とも言っています。

 

【AI読み聞かせ】

冒頭に書いたAIの読み聞かせについて、あきひろ先生にもお話を伺ってみたいですね。きっと尾木ママの意見に賛同されるのではないかと想いますが…。

もし、読み聞かせをしていて、子どもがウトウトとしてきたらどうしますか?スヤスヤと寝入るまで口調を穏やかに、声を抑えて読み聞かせを続けるのではないでしょうか?ぐずってきたら背中を擦ってあげるのではないでしょうか?

声をかければすぐに絵本を読んでくれる超便利機能が備わったAIでは、子どもの心にもたらす一番大切な愛情が欠落するのではないかと危惧します。

 

【次回は】

ここまで、お読みくださってありがとうございました。今回は尾木ママの記事に触発されて、共感力が養えそうな絵本を『絵本の力がわが子を伸ばす』より紹介しました。次回もあきひろ先生が奨める絵本の中から紹介させていただきたいと思います。

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