【新型コロナウイルス感染症】フランス人はなぜマスクをつけないのか? 「感染防がない」の奥にある本音

こんにちは、営業担当の内田です。今回の新型コロナウイルス感染症に関する内容は、「フランス人はなぜマスクをつけないのか」です。当面品薄が予想される日本と対照的なフランスの事情を扱った記事をご紹介します。

(掲載元 https://newsphere.jp/national/20200312-2/)

 

「マスク差別」

『新型コロナウイルス感染の拡大に伴い、日本では、すでに外出時のマスク着用が「常識」となっている。ところが、同じく感染が深刻なヨーロッパでは、いまだにマスクをした人を滅多に見かけない。それどころか、ネットに散見されるように、マスクを着用したイタリア議員がひどい野次を浴びたり、スイス評議会がマスクを着けていることを理由に議員に退場を命じたりという「マスク差別」まで発生している。この違いはいったいどこから来るのだろうか。』

 

「マスクは感染予防に意味がない」

『フランス人になぜマスクをつけないのかと尋ねれば、一番に彼らが挙げるのは「マスクの着用は感染を防がないから」という理由である。3月2日付のル・モンド紙にあるように、フランス厚生大臣オリヴィエ・ヴェランは、マスクの着用は「リスクがあるとみなされたゾーン(中略)に滞在した人が、帰国してから2週間」と、「感染者」にのみ勧められると当初より発言しており、「リスクあるゾーンへ渡航していない非感染者のマスクの着用は勧められない。効果が実証されていないからである」とも明言している。また、同記事はサージカルマスクとFFP2マスクの比較もしている。それによれば、サージカルマスクは「マスク着用者の咳やくしゃみなどから、まわりの人を守ることができる(中略)(が、)着用者自身は守らないため、健康な人が感染を避ける用途で用いるのには効果がない」のに対し、FFP2マスクは「第三者から呼吸器経由で感染しないよう(着用者を)守ることができる」。』

 

フランス政府の思惑

『それでは、サージカルマスクの着用には、本当に意味がないのだろうか? いや、そうではないだろう。というのも、フィガロ紙は3月6日付の記事で、フランス厚生省の保健責任者ジェローム・サロモンが3月4日「新型コロナウイルスに関しては、サージカルマスクがFFP2マスクと同等の効果を持つことが科学的に立証された」と発言したことを報道したのだ。同氏の言葉は、さらに「これは、JAMA米国医師会雑誌に発表された臨床実験であり、世界保健機関が公的報告、さらにフランスの病院衛生学会が本日発表した公式見解である。また、アメリカ保健当局の公式勧告でもある」と続いている。それまでの厚生省の主張を覆しかねないこの発言はすぐさま話題になると思われたが、奇妙なことに、その後メディアではほとんど取り上げられていない。それどころか、フランスニュースサイト『アクチュ』が3月4日まとめたところによれば、フランス政府は、同日付で国中のマスク徴集の政令を出し、さらにそれまでは自由に買えていたサージカルマスクを、処方箋なしには購入できないものと定めた。このあたり、フランス政府の思惑を感じずにはいられない。しかも3月6日には、政府スポークスマン、シベット・ンディアイが、マスクは感染者とその世話をする人が着用するもので、健常者には必要ないものだと述べる動画をツイッターで流す念の入れようときている。』

 

敗北を認めたくない反抗心

『懐疑心の強いフランス人だが、ことマスクに関しては「感染予防に役立たない」という教えをうのみにする人が多いようだ。そうしてフランス人持ち前の反抗心は、マスク不足を避けようと画策する政府にではなく、病気を象徴するマスクに向かっているように見える。つまり、彼らにとって、「マスクをしている=感染者」であり、それはすなわち危険な存在なのだ。最初に書いた「マスク差別」が生まれる土壌はまさにここにある。同時に、自らがマスクをつけることは、病気であると認めること、つまり敗北を意味するのだ。たとえるなら、歩けなくなるぎりぎりまで杖をつくのを拒む心理に似ているかもしれない。』

 

表情によるコミュニケーション

『ところで、そんなフランス人の目には、以前からマスクを日常的に着用する日本人が奇異に映っていたらしい。それを証拠に、フランス語で「なぜ日本人はマスクを着用するのか」とネット検索をかけると、2018年以前に書かれた記事が実に30本以上ヒットする。ちなみに、日本人がマスクをする理由は「自己防衛のため」「まわりに風邪をうつさぬため」「花粉やほこりを避けるため」のほか、「化粧をしていない顔を隠すため」「有名人がパパラッチから逃れるため」「傷やニキビを隠すため」「他人との間に距離を保つため」などが挙げられている。そのなかで、日本で働くクーリエ・アンテルナショナル紙の記者が、「長い間、マスクをした同僚や友人と対峙するのが苦手だった。なぜこんな落ち着かない気持ちになるのかと考えたとき、微笑みや、顔のしかめ方、唇の持ち上げ方などの表情が、我々西洋人のコミュニケーションにどれほど意味を持つかに考え至った」と述べているのは興味深い。おそらく、フランス人は、顔・表情を隠し、隠されることに胡散臭さを感じずにはいられないのだ。それが感染の象徴であるマスクであればなおのこと、恐怖を呼ぶのではないだろうか。フランス人がマスクをつけない理由として挙げる「感染を防がない」という教えは、一種の建前に過ぎない。その奥には、敗北を認めたくないという反抗心と、顔を隠し隠されることへの恐怖が潜んでいるように思う。新型コロナウイルスへの恐怖がそれを上回る日、それがフランス人が一律にマスクをつける日になるに違いない。』

 

日本では1世帯あたりに布マスク2枚が配布されるとの発表があり、物議を醸していますね。安倍首相の発表から間もなくして、「アベノミクス」をもじった「アベノマスク」という言葉がSNS上でトレンド入りするなど、多くの人が困惑している状況です。もし、このマスク2枚配布の政策がフランスで発表されればフランス国民はどのような反応をするのだろうか…と思いながらこの記事を読みました。マスクの効果に関しては専門家の間でも意見が分かれているところではありますが、使用頻度が非常に高い日本ではなかなかイメージがしにくいフランスの事情をお伝えしました。

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