2020年 土用丑の日

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2020年土用丑の日は7月21日火曜日と8月2日日曜日
「本日土用丑の日」と宣伝コピーを考えたのは平賀源内、それから200年以上経った今も続く丑の日の習慣、年々高騰していた鰻が今年はどういうことになっているのでしょう。

 

 

〈今年の値段〉

水産庁によると、今年の鰻の漁獲高は昨年11月~1月で8.9トン、昨年同期は0.1トンと大幅アップ!鰻登りだった鰻の値段も今年は値下がりの可能性がありそうだ。
総務省の調べによると鰻はここ10年で5割も値上がりしていたのである。そのため、都市での鰻重の平均相場は5,000円前後。庶民にはちょっと値踏みするお値段。そのため鯰やサンマで代用品の開発も進み、鰻のピンチヒッターもそれはそれで美味しい一食となっていたが、やはりあの香ばしく焼ける鰻の匂いは堪らず恋焦がれる鰻なのであった。

 

 

〈そもそもなぜ土用丑の日に鰻なの?〉

由来は諸説あるようだが、今日現在まで受け継がれているのは、江戸時代の蘭学者「平賀源内」の説が有名である。源内は知人の鰻屋に頼まれ、夏に売れなくなってしまう鰻をどうにかしたいという相談を受け「本日土用丑の日」と鰻屋の店先に掲げ大繁盛したのがきっかけとなったのである。丑の日に「う」のつく食べ物を食べると縁起がよく、また精のつく鰻は夏を乗り切るのに最適というわけで「本日土用丑の日」となったのである。
また他に同じような説に大田蜀山人が「神田川」という鰻屋に頼まれ「土用の丑の日に、鰻を食べれば病気にならない」という内容の狂歌を作って宣伝したという説もある。
鰻屋が夏に販促キャンペーンを行っていた訳は、鰻の産卵期は冬のため、産卵前の脂を蓄えた秋~冬が一番美味しい旬なのである。そのため旬を外れた夏の鰻はいまひとつ人気がなかったようである。これは養殖がなかった天然鰻に限ってのことであり、今は99%が養殖のため、安定した美味しさが今はほぼ一年を通じて供給されているのである。

 

 

〈養殖なのに高騰していた訳は〉

養殖の元となる種苗には100%ニホンウナギの稚魚シラスウナギと呼ばれる天然物を用いているものの、近年はシラスウナギの漁獲量が著しく減少しており、ニホンウナギは絶滅が危惧されているのである。
シラスウナギの漁期は12月~翌年4月までの5か月間、稚魚が回遊する24都道府県で漁が行われ、稚魚を仕入れた養殖業者が6か月~1年ほどかけて池で育て成魚を出荷するというのがウナギの流れである。

 

 

〈鰻の効能〉

冒頭より登場の平賀源内が、土用丑の日に鰻を食べるとよいとしたのは、暑さが厳しく夏バテを起こしやすいこの時期は精の着くものを食べる習慣が昔からあるためだ。他にも土用蜆、土用餅、土用卵という謂れもある。クーラーなどない時代は夏の死亡率が一番高かった。そのため滋養のある鰻、甘酒などが夏に食されていたのである。ちなみに甘酒は夏の季語でもある。
さて、鰻の効能だが、これはもう美味しいマルチサプリメントと言ってもいいだろう。
ビタミンA、B1、B2、D、E、DHA、EPA、コラーゲン、ミネラルなど身体に必要な栄養素が大変豊富に含まれており、特にビタミンA、B群が豊富で一尾で一日に必要な摂取量をまかなうことができる。さらに鰻は脂のノッた食べ物にもかかわらず100gあたり293kclと
実は低カロリー、コラーゲンも豊富なのでダイエットやアンチエイジング効果も期待できるのである。

 

 

〈鰻の食べ方古今東西〉

昔から庶民の強い味方として食されてきた鰻は、関東と関西では捌き方に違いがあり、関東では武士が多いこともあり腹開きは腹を切るに通じ敬遠され背開きとなり、関西は商人の町でもあるので腹を割って話すに通じ腹開きとなったと言われている。
そして関西では鰻を捌いて串をうち頭が付いたまま焼いて供するのに対し、関東ではその過程に「蒸し」のプロセスが加わるが、背開きにしているのは、蒸しているとき腹開きだと身が割けてしまうので背開きにしているというのが実のところのようである。また、関東では鰻の頭が付くことはない。静岡県の浜松市、愛知県の豊橋市を境に西では蒸さないようである。
またタレにも違いがあり、関東ではサラッとしたタレが好まれ、サラッとしたタレは蒸さないと脂分に弾かれてタレがつかず蒸すようになり、また、蒸さない地域のタレは煮詰めたり水あめを加えてトロミを付けたりするようである。
大きさの好みも地域性があり、関東では1人前一尾が当たり前となっているので比較的小さめの鰻に対し、東北、北陸、九州では関東と比べ2倍以上のものが好まれている。そのため鰻に厚みがありタレの味も濃いめが好まれるようである。

 

 

〈鰻屋の活用〉

江戸風俗研究家の杉浦日向子さんの著書の中に、鰻屋はデートスポットだったとあります。店の人に離れに通され、酒とつまみをポンと置いて行かれ鰻が焼きあがる小一時間ほどは誰も来ないので、デート向きだったというわけです。
また、現在の五千円札の肖像になった明治時代の作家、樋口一葉は貧しく食が細い人だったそうだが、御馳走として蒲焼を好み、友人が訪問すると鰻飯など馳走して、その人が帰ると追いかけるように手紙で金を借りたいと申し込む事もあったそうである。
他に、落語の「子別れ」では子供を連れて出て行った妻と夫が鰻屋で元の鞘に収まるという内容で、このように昔から鰻はここぞというときの勝負の御馳走に使われていたようである。

 

 

〈「う」がつく丑の日〉

丑の日に無病息災を祈願して、縁起を担ぎ「う」の付くものを食べる習慣もあり、鰻の他にうどん、梅干し、瓜などがある。
今年は鰻が豊漁ということもあり、値段をあまり気にせず鰻を食べられるかもしれません、鰻屋の店頭で煙を感じながら一杯やりつつ鰻を待つ時間もいいのだが、今年はコロナ禍の影響でお取り寄せが好調である、土用の鰻は自宅で舌鼓を打つとしようか、それこそ「う」のつくuber eatsでデリバリーをして無病息災を祈願し、鰻重を堪能したい。令和コロナ時代の土用の丑の日の過ごし方として相応しいではないか。

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