認知症予防に効果絶大!高齢者による読み聞かせ

薫風漂う麗しき5月のはずが、今年は雨が多く、もう梅雨入りかと感じるほどで、これからいよいよ梅雨本番のために心の準備が必要となりそうです。

コロナ禍ですっかり家内時間の過ごし方に慣れたところで蔓延防止が開けましたが、これから梅雨入りとなり再び家内時間が続きそうです。

そこで、家内時間の過ごし方でお勧めしたいのが「読み聞かせ」です。

親や先生たちが子どもに読み聞かせをするのではなく、お年寄りがおこなう「読み聞かせ」について、今回のブログで紹介いたします。

 

認知症予防になる読み聞かせ効果

高齢者が読み聞かせを行うことは、認知症予防に役立つ可能性があることが、東京都健康長寿医療センター研究所の研究により分かりました。

読み聞かせの実践で、脳の機能が活性化し記憶や空間学習能力をつかさどる脳の器官である海馬の委縮率を抑制でき、認知機能の低下に一定の歯止めがかけられたそうです。

研究結果は、読み聞かせを6年間続けたグループでは海馬の委縮率は0.5%、読み聞かせをしなかったグループは年齢相応の4.1%の委縮率だったそうです。

また、別の調査では記憶力アップの効果があり、記憶したことを覚えている状態を継続しやすいこともあきらかになりました。

 

このような結果からさまざまな高齢者を支える機関では、高齢者の読み聞かせ講座を開催しているところが増えており、受講した高齢の方からの喜びの声も届いているようです。

 

高齢者のメリット

高齢者が読み聞かせをすることは、社会参加やコミュニケーション、知的活動、適度な緊張感など、認知症予防に役立つ要素がたくさんあります。

読み聞かせ活動はグループで行いますので、仲間作りや地域の支援ネットワークとの繋がりも生まれ社会が広がっていきます。

認知症予防には「続く」ことが大切です。読み聞かせ活動は生活に根付きやすく高齢になっても続けやすいことが長続きできる要因となっています。そして自分の認知症予防のためだけではなく、人の役に立てるということでモチベーションが上がり継続できるようです。

 

子どものメリット

読み聞かせをしてもらう子どもにも好い効果はたくさんあります。

言語能力が刺激されたり、読書好きになったりと、子どもの言語能力の成長に好影響を与えるといわれています。

視覚に頼りすぎている現代社会において、子どもたちの活字離れが問題視されています。聴覚を主としてイメージし、聞く力を養うことにも期待ができます。

近頃、内斜視の子どもが多くなったそうです。内斜視とは片方の目が内側に向いている状態になってしまう眼の疾患です。子どもはまだ視力が弱いうえに安定していないので、スマートフォンなどを近距離で長時間見ることによって急性内斜視を発症する危険があります。

このような最近の子どもの病気傾向から、子どもに読み聞かせの動画を見せているご家庭もあるかもしれませんが、健康のためにも動画は控えめにして生身の人間による読み聞かせ会への参加を増やし、地域社会や高齢の方との繋がりが広がれば住みよい、より安全な地域へとなっていくかもしれません。高齢者が行う読み聞かせ会なら子どもにとってもメリットが多いはずです。

 

脳トレ

年齢とともに記憶力や脳の処理スピードは低下し「あれ」「それ」などの代名詞が増えてきます。これは前頭前野の機能低下によるものですが、前頭葉を鍛える頭の使い方、いわゆる脳トレをすることで機能低下に歯止めがかけられ、更に脳トレ効果は筋トレよりも効果が表れやすいそうです。

読み聞かせ効果で分かったとおり、脳は刺激すると鍛えられるようです。

次は読み聞かせ以外の脳トレを紹介します。記憶の司令塔である「前頭前野」と、記憶の引き出し「海馬」を高める3つのコツです。

 

1、やることリストには「不安」ごと書く。

気が重くなる、ストレス度が高いことは前頭前野の活動が低下しやすいそうです。

でもそんな負荷ごとリストに書き出してしまうことで、脳のメモ帳が空いて使いやすくなります。

(例)リハビリトレーニング(やりたくない、早く終わらせよう)

このようにネガティブ感情も書き出すと、脳の負荷が減るそうです。

また、同じ場所で記憶するより、場所を変えて記憶する方が、記憶効率が高まり海馬の働きがよくなるそうです。

 

2、心を込めて家事をする。

前頭前野は年齢とともに衰えやすいので、ここを活性化するには、あえて新しいことにチャレンジすることが必要です。

(例)心を込めてキャベツの千切りをする。

心を込めてキャベツの千切りをした方が、込めなかったときよりも前頭前野が活性化しています。

また、料理や掃除で二つのことを同時進行することを心がけると前頭前野が活性化します。

 

3、ぼーっとする時間を意識的に作る

忙しくて疲れがたまっているときこそ、脳はボーッとする時間を必要としています。

自然の中を歩いたり、森や湖などの自然の写真を見たりするだけで前頭前野の機能が増すという報告があるそうです。刺激に満ちた環境にいると脳はストレスにさらされますが、自然に接すると脳が休まり機能回復します。ぼんやりしているときには、脳の記憶を統合し、ひらめきを導き出すデフォルトモードネットワークという部位も活性化するそうです。

(ヘルスUP日経Goodday30+より)

最近の、ひらめきを重んじる企業では、ぼーっとする時間を設けて寛ぐ環境を整えている企業もあるようです。

 

まとめ

日常のさまざまなシーンにおいて脳トレは簡単に実践できそうですね。そして筋トレよりも結果が速やかなことで継続できそうな気がします。

冒頭で紹介した高齢者による読み聞かせ活動も、保育園などへ出向いて行うのは目標とし、声に出した練習を実践しているだけでも脳トレになっているのではないでしょうか?

ルーティンワークになってしまうようなら、新たな絵本に変えてみたりと工夫しながら行ってみるのはどうでしょうか

ひと昔前、三世帯が一緒に住んでいたころには、お年寄りが孫に絵本を読んでいる光景はそうめずらしいことではなかったと思いますが、核家族が多くなった現代では、世代間の交流も薄れてしまった傾向にあると思います。

高齢者にも子どもにもお互いにとって好影響を与え合うことができる素敵な取り組みが増えていくといいですね。

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